素敵な読書と、夫婦の機微。
2017.05.20(Sat)
久しぶりに、
伊坂幸太郎を読みました。
スッゲー面白かったです!!

いやあ。
実によかった。
予想をはるかに上回る面白さであった。
ウレシイ💛
好きになる小説というものは、実に実に、匂いや、気温を感じるもんである。
「気温を感じる」とはいっても。
『その日はとても寒かった』
などと記述してあればいいかと言うと、全然そうではない。
読んでて自分も寒くなれるかどうか?だよね?
そこが難しい所だね。
文章のリズム。
細かい、言葉の選び方。
心理描写と風景描写と会話等の、絶妙なバランス・・・・・。
等々の積み重ね、なのか・・・?
頭じゃなくて、ハートで直接読めるような文章・・・・・?
もちろん。
人それぞれ、リズムも、ピッタリな語彙も違うので。
ゆえに、好きな小説も人それぞれだ。
私の場合。
好きな小説を読むと、読み終わた時には、旅から帰って来たような気持ちになる。
まあ実際のところ。
本当の旅は、お金もかかる、疲れもする、子どもをどうするかホテルをどうするかと、気苦労も多い。
まあ実際のところ。
好きな小説にしょっちゅう出会えるならば、私に関していえば、旅の必要性はないのである。
そして。
当然のことながら。
自分のブログ記事を書くよりも、正直、文庫本を読むことの方が、非常に取りかかりやすい。
記事書くというのは、大変なことです。
これは、ブログやってる方ならわかってくださると思うのだけれど。
本当にキッツイ日はキッツイ。
何が一番キツイかと言うと。
「何を書くか」
を決めるのが、キッツイのである。
まあ、料理と同じ。
メニューが思いつかない・・・・・忙しい日には。
それと。
必死に書いて、書きあがった自分の文章を読み返したときに、
「これは世には出せない」
と判断した際の、脱力感も半端ない。
必死に作った料理が、焦げちゃった的脱力である。
そんな日には。
好きな作家が書いてくださった文章を読む。
至福の喜び。
本屋に行けば、もう、作家は山ほどいる。
何億冊もの本達と、それを生み出す、数多くの作家たち。
んでもね!
「夢中になれる」作家は、本当に、わずかです。
読んでも読んでも、なかなか巡り合えない。
皆様はいかが??
「いいよ」
と勧められた本でも、たいていは波長が違う。
阿部和重とか東野圭吾とか恩田陸とか林真理子とか、もう、目についた本を、片っ端から読んだ時期もありました。
夏目漱石とか芥川龍之介とか田山花袋とか三島由紀夫とか太宰治とか井伏鱒二とか中島敦などの文豪作品を、読みまくった日々もありました。
んでもやっぱり。
「大好き」
な作家には、そう簡単には出会えない。
私の場合・・・・・。
説教臭いのはムリです。
自慢げな文章も無理。
どろどろと内面を吐露しすぎるのも無理ですし。
私小説風も苦しい。
重すぎるのもイヤなの。
軽すぎるのも、嫌なんです。
右翼は最低。
青春ぽいのも、青春時代から無理。
退屈なのもキビシイ。
教訓だらけも、受け付けないのよ。
なかなかに、難しいのですわ。
明らかに文章のヘタな作家もいますので。
そんな時は、3ページも読まずにやめてしまう。
生き方アドバイスのような本も大嫌い。
精神論も受け付けないのよ。
ワクワク・ドキドキさせてくれなきゃ、いやん。
オイラは、気難しい読者かもしれん。
↑
かもしれん、でもなかろう。
気難しい・そのものである。
そういえば先日。
ビックリすることがありまして。
夫が、
「今、伊坂幸太郎のエッセイを読んでる」
と言うではないですか!!
まずさーー。
我が愛する夫は、本を読まないオトコ。なんすよ。
ね?
いや、読むには読むのだけれど。
例えば、
「強い心の作り方」
とかさ、
「諦めない生き方」
とかさ、まあ、これは例えばの例ですが、そういう本しか読まない。
んで。
アンダーラインを引きながら読んで、実生活に活かそう、と言うタイプの人なんよ?
エッセイとか、小説のような、
「役にはたたん」
書物を読むということのないお人。
村上春樹など、たぶん一冊も読んでない。
その代わり、漫画は読むので、フィクション欲は、漫画で満たすタイプかいな。
ワンピースや北斗の拳や、まあとにかく漫画は大好きのようですよん?
でもねえ。
流石にエッセイは読まん。たぶん。
エッセイなどは、「読む意味がわからない」と思って生きてきたと思うのよーーー。
そんな夫が。
伊坂のエッセイを・・・・・
?
驚きである。
人というものは、たとえ夫婦であっても謎である。
「役に立つ」読書しかしない夫と。
「役には立たん」読書を愛する妻・・・・・・
なんとなくね。
なんとなく、私たち夫婦。
夫が私に少し歩み寄り。
私も夫に少し歩み寄り。
お互いの目に映る風景を少々認め合える関係に、近づけてきた気がする今日この頃。
20年かかったわーーーー。
たとえ。
たとえ、世界に入り込めなくて、途中で読むのをやめてしまうとしても。
夫が伊坂に近づいてくれて、なんとなく、嬉しかったなーーー。
それだけで、私の世界が変わる。
で。
伊坂幸太郎さ。
まずさ。
まず、めちゃめちゃかわいいんだよ?お顔がさ💛
と言うワケで。
「夜の国のクーパー」。
私には非常に素敵な読書時間でした。
この世の見え方が、変わる気がする。
自分の世界が広がる気がする。
そんな本。
んじゃ、またね!

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伊坂幸太郎を読みました。
スッゲー面白かったです!!

いやあ。
実によかった。
予想をはるかに上回る面白さであった。
ウレシイ💛
好きになる小説というものは、実に実に、匂いや、気温を感じるもんである。
「気温を感じる」とはいっても。
『その日はとても寒かった』
などと記述してあればいいかと言うと、全然そうではない。
読んでて自分も寒くなれるかどうか?だよね?
そこが難しい所だね。
文章のリズム。
細かい、言葉の選び方。
心理描写と風景描写と会話等の、絶妙なバランス・・・・・。
等々の積み重ね、なのか・・・?
頭じゃなくて、ハートで直接読めるような文章・・・・・?
もちろん。
人それぞれ、リズムも、ピッタリな語彙も違うので。
ゆえに、好きな小説も人それぞれだ。
私の場合。
好きな小説を読むと、読み終わた時には、旅から帰って来たような気持ちになる。
まあ実際のところ。
本当の旅は、お金もかかる、疲れもする、子どもをどうするかホテルをどうするかと、気苦労も多い。
まあ実際のところ。
好きな小説にしょっちゅう出会えるならば、私に関していえば、旅の必要性はないのである。
そして。
当然のことながら。
自分のブログ記事を書くよりも、正直、文庫本を読むことの方が、非常に取りかかりやすい。
記事書くというのは、大変なことです。
これは、ブログやってる方ならわかってくださると思うのだけれど。
本当にキッツイ日はキッツイ。
何が一番キツイかと言うと。
「何を書くか」
を決めるのが、キッツイのである。
まあ、料理と同じ。
メニューが思いつかない・・・・・忙しい日には。
それと。
必死に書いて、書きあがった自分の文章を読み返したときに、
「これは世には出せない」
と判断した際の、脱力感も半端ない。
必死に作った料理が、焦げちゃった的脱力である。
そんな日には。
好きな作家が書いてくださった文章を読む。
至福の喜び。
本屋に行けば、もう、作家は山ほどいる。
何億冊もの本達と、それを生み出す、数多くの作家たち。
んでもね!
「夢中になれる」作家は、本当に、わずかです。
読んでも読んでも、なかなか巡り合えない。
皆様はいかが??
「いいよ」
と勧められた本でも、たいていは波長が違う。
阿部和重とか東野圭吾とか恩田陸とか林真理子とか、もう、目についた本を、片っ端から読んだ時期もありました。
夏目漱石とか芥川龍之介とか田山花袋とか三島由紀夫とか太宰治とか井伏鱒二とか中島敦などの文豪作品を、読みまくった日々もありました。
んでもやっぱり。
「大好き」
な作家には、そう簡単には出会えない。
私の場合・・・・・。
説教臭いのはムリです。
自慢げな文章も無理。
どろどろと内面を吐露しすぎるのも無理ですし。
私小説風も苦しい。
重すぎるのもイヤなの。
軽すぎるのも、嫌なんです。
右翼は最低。
青春ぽいのも、青春時代から無理。
退屈なのもキビシイ。
教訓だらけも、受け付けないのよ。
なかなかに、難しいのですわ。
明らかに文章のヘタな作家もいますので。
そんな時は、3ページも読まずにやめてしまう。
生き方アドバイスのような本も大嫌い。
精神論も受け付けないのよ。
ワクワク・ドキドキさせてくれなきゃ、いやん。
オイラは、気難しい読者かもしれん。
↑
かもしれん、でもなかろう。
気難しい・そのものである。
そういえば先日。
ビックリすることがありまして。
夫が、
「今、伊坂幸太郎のエッセイを読んでる」
と言うではないですか!!
まずさーー。
我が愛する夫は、本を読まないオトコ。なんすよ。
ね?
いや、読むには読むのだけれど。
例えば、
「強い心の作り方」
とかさ、
「諦めない生き方」
とかさ、まあ、これは例えばの例ですが、そういう本しか読まない。
んで。
アンダーラインを引きながら読んで、実生活に活かそう、と言うタイプの人なんよ?
エッセイとか、小説のような、
「役にはたたん」
書物を読むということのないお人。
村上春樹など、たぶん一冊も読んでない。
その代わり、漫画は読むので、フィクション欲は、漫画で満たすタイプかいな。
ワンピースや北斗の拳や、まあとにかく漫画は大好きのようですよん?
でもねえ。
流石にエッセイは読まん。たぶん。
エッセイなどは、「読む意味がわからない」と思って生きてきたと思うのよーーー。
そんな夫が。
伊坂のエッセイを・・・・・

驚きである。
人というものは、たとえ夫婦であっても謎である。
「役に立つ」読書しかしない夫と。
「役には立たん」読書を愛する妻・・・・・・

なんとなくね。
なんとなく、私たち夫婦。
夫が私に少し歩み寄り。
私も夫に少し歩み寄り。
お互いの目に映る風景を少々認め合える関係に、近づけてきた気がする今日この頃。
20年かかったわーーーー。
たとえ。
たとえ、世界に入り込めなくて、途中で読むのをやめてしまうとしても。
夫が伊坂に近づいてくれて、なんとなく、嬉しかったなーーー。
それだけで、私の世界が変わる。
で。
伊坂幸太郎さ。
まずさ。
まず、めちゃめちゃかわいいんだよ?お顔がさ💛
と言うワケで。
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私には非常に素敵な読書時間でした。
この世の見え方が、変わる気がする。
自分の世界が広がる気がする。
そんな本。
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